子宮外妊娠の症状とは

子宮外妊娠とは、子宮腔以外の部分への受精卵が着床して発育した状態です。放置された場合、大量の腹腔内出血による出血性ショックに陥る可能性が高く、総分娩数の1から2%に発生すると言われています。
子宮外妊娠の主な症状として、むかつき・嘔吐、下腹部痛、無月経、性器出血などの胃腸症状、腹膜刺激症状などが起こります。
子宮外妊娠は、妊卵の着床部位により、卵管妊娠、卵巣妊娠、頸管妊娠、腹腔妊娠などに分類されています。子宮外妊娠の確立は、全分娩数の100人に1人といわれており、大部分が卵管妊娠です。
子宮外妊娠の原因として、子宮内膜症、骨盤内感染症(PID)、骨盤内手術既往、排卵誘発剤、喫煙、加齢などがあげられています。近年、性感染症の増加や不妊患者に対する生殖補助医療の増加などにより、発生頻度が増えています。
また生殖補助医療の普及により腹腔妊娠などの今まで、まれであった疾患も増加してきています。

子宮外妊娠の診断について

日常診療で使用されている尿中HCG測定法、いわゆる妊娠反応は25から50IU/lで陽性を示し、妊娠例では排卵後2週目以降すなわち月経頃に陽性となります。
正常な妊娠は妊娠6週までに、経膣超音波検査で、もしくは尿中HCG2,000IU/l以上で子宮内胎嚢(GS)像は100%抽出されます。
従って妊娠反応が陽性で子宮腔内に子宮内胎嚢(GS)像が認められない時は、子宮外妊娠や流産の可能性があります。
しかし、正常妊娠で、妊娠反応が陽性であっても子宮内に子宮内胎嚢(GS)像を認めない症例もあるために、経時的に検査を行っていかなければ行けません。
経膣超音波でダグラス窩(骨盤の子宮、直腸の間にある隙間)にフリースペースを認める症例では、エコー上で経膣または、肛門部分より針をさすダグラス窩穿刺を行い、血性であることを確認する必要があります。
問診では妊娠の可能性はないという患者でも検査してみれば、子宮外妊娠であるということはよくあり、検査の同意の取り方、聞き方の重要性を考えさせられます。
以前は、子宮外妊娠の症状が起こってから患者さんが病院で受診し、急性腹症として緊急開腹手術が行われることが多かったですが、最近ではエコーや、妊娠検査薬の精度の向上などの検査の発達により、患者が子宮外妊娠の症状を訴える前に、医師が早期診断が可能になってきているようです。

子宮外妊娠の手術と治療について

子宮外妊娠の治療は、薬物療法と外科的治療法とに大別されます。
まずは外科的治療法としての子宮外妊娠の手術としては、患者さんの全身の状態によって腹腔鏡下手術か開腹手術かが選択されます。
大量の腹腔内出血により出血性ショックに陥っている患者さんでは開腹手術を選択し、迅速に止血する必要があります。
また、卵管を切除する方法と、保存する方法がありますが、現在では明確な選択基準は無いとされています。
卵管を保存する場合は、妊卵が着床し膨隆した部位に切開を加え、凝血塊とともに妊卵を排除します。
卵管保存手術例のその後の妊娠率は55から65%であると言われていますが、保存療法後の子宮外妊娠反復率は10から18%程度で、この頻度は卵管切除の症例とほぼ同率であると言われています。
子宮外妊娠の外科的手術の他には薬物療法もありますが、適応症例については十分な検討が必要であると言われています。
一般に薬物療法適応は、未破裂の卵管妊娠で腫瘤が3.5p以下、児心拍を認めず、尿中HCGが低値であることとされています。
治療中の突然の破裂による大量出血などに注意が必要で、入院治療が原則となります。
他に腹腔鏡下で薬物を注入することもあります。
他に着床部位により、様々な治療法があります。
子宮外妊娠の治療後の経過は、HCG値の経過観察が重要となります。
※それぞれ長所短所があり、どの方法を選ぶかは患者さんの状態によるので、これは担当のお医者さんと良くご相談下さいね。
※信頼できる情報の収集に努力をしていますが、その内容を保障するものではありません。

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